近年、地方分権が進みつつある中、地域づくりへの市民参加がより大きく謳われてきております。しかし、市民がどのように地域づくりに参加していくのか、その方法やしくみという点については、自治体によって取り組みの違いもあり、社会基盤づくりの遅れが否めない状況であります。私たちの地域岩手県においては、県民の参画を唱え、総合計画づくりへの県民参加をはじめ、情報公開など、NPO(民間非営利組織)の活動環境整備に力を入れ始めております。
このような中、2000年9月に「これからの市民活動を考える会」が組織され、市民組織と岩手県北上地方振興局並びに北上市との協働で、NPOやボランティア活動に関する調査検討をする事業に取り組んでおります。現在はその調査検討事業の中間ではありますが、NPOやボランティア活動が、行政の縦割り機構の中で完結しており、分野間の連携や企業との連携がほとんど行われていないという課題が出てまいりました。また、それぞれの団体についても、独自の事務局を持ち、人、金、場所、もの、情報、ノウハウなどの活動資源が充分に備わった団体はほんのわずかで、活動資源の確保にほとんどの団体が苦労しているのが現実であります。財政面で限界に来つつある行政に代わって、NPOが多様な社会ニーズに応えてくれる存在として注目を受けてはいるものの、現状はまだまだ厳しいと言わざるを得ません。
1998年12月からNPO法(特定非営利活動促進法)が施行され、一つの法的な活動基盤が出来ましたが、まだまだ活動資源の提供や活動に適した社会基盤の整備などの支援策が必要であります。「これからの市民活動を考える会」は、市民活動とその支援策のあり方を調査検討しその実現に向けた提言をすると共に、民間の中間支援組織を設立することにいたしました。名称を活動目的がより伝わりやすいように「特定非営利活動法人いわてNPO-NETサポート」とし、この地域のNPO活動の発展と地域や分野を越えたNPOの活動基盤強化、さらには企業や行政とのパートナーシップの形成促進によって、微力ながら市民社会の発展に寄与したいと考えております。
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